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A.の雑記(映画・音楽・アートetc.)
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原美術館で『アドリアナ・ヴァレジョン』展を観てまいりました。



☆アドリアナ ヴァレジョン展
■会場:原美術館
http://www.haramuseum.or.jp
■展覧会期:2007年01月27日(土)〜2007年03月31日(土)
■休館日:月曜(2/12開館)、2/13
■開館時間:11:00〜17:00 (水曜のみ20:00まで開館)
※入館は、閉館時刻の30分前まで ※最終日は午後4時30分まで(5時閉場)
■入場料:一般 : 1,000円 大高生 : 700円 小中生 : 500円

アドリアナ・ヴァレジョンは1964年生まれ、ブラジルを代表する女性現代美術作家です。
以前、『カルティエ財団コレクション展』
http://mot-art-museum.jp/special/cartier/
で観たタイルの間から内蔵がはみ出している、梅図かずお&デイヴィッド・クローネンバーグばりにグロい立体作品(↓こんな感じのシリーズ…。これらの作品はポルトガルによるブラジル植民地支配の歴史を、ポルトガル特産のタイルを模した表現と、その隙間から内蔵が溢れ出すように盛り上がった傷口によって暗喩的に表現しています。)



のインパクトがあまりにも強かったので、今回もグロいのが多いのかな!?と思いつつ、見に行きましたが、グロ系は何点かあるものの作品数は少なめで、新作である、浴室・サウナシリーズ中心の展示でありました。
四つ角を切り落としてアールにした巨大なカンバス(だいたい2メートル四方の大きさぐらい。)にタイル貼りの浴室やプールが繊細な色彩で描いてある作品群。
揺れる水面の描写が巧みで、じっと見ていると水面がかすかに動いているような錯覚にとらわれます。
描かれているのはタイルと浴槽、そしてそこに満たされ揺れ動く水のみ。
ただそれだけのシンプルな構成の絵なのに、どことなく、人や何か生き物の気配がして、なんとも言えない不思議な気持ちに。
これらの作品には、視覚的にグロテスクな表現は一切ないものの、画面全体から不穏な空気が濃密に漂い、直接的な表現で強烈なインパクトを残した彼女の過去の作品よりも、実はグロテスクなのかもしれないと思ったりしました。
浴室・サウナシリーズは目に見えない傷、(歴史的に被ったもの。心、時間、過去、連綿と続く傷み。)を女性的な視点で密やかに描いたものなんじゃないかと思います。
作品数は二十数点と少なめでしたが、原美術館の雰囲気とも非常にあっていてとてもよかったです。



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