A.の雑記(映画・音楽・アートetc.)
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虫けら様
秋山 亜由子 著
虫けら様…
もう、ナイスネーミングとしか言いようがありません。
「あんたなんて、人間のクズよっ!虫けら以下よっ!このろくでなしっ!!」ってな感じで数々の修羅場で使われてきた言葉、『虫けら』が、『様』を付けることで、こんなにもカワユイ言葉になるなんて…。衝撃です。秋山亜由子という人は天才ですね。
漫画の内容も虫の生態の不可思議さを、どこか飄々としながらも侘び寂び感満点に描いていてなんとも言えずよいです。虫の生態の神秘に浪漫と哀切を感じれます。秋山亜由子という人の、ちいさきもの(虫)への限りない慈しみを感じとることができます。
それは読んでいてとても心地がいいです。
僕は虫好きではありませんが、ちょっと虫が好きになりました。
巻末には僕の好きな漫画家、近藤ようこさんとの対談もおさめられています。
短編『蚤のサーカス』は、ジャン・ピエール・ジュネが映像化したらおもしろいだろうなあ!
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