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A.の雑記(映画・音楽・アートetc.)
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メキシコが生んだ天才オタク監督、ギレルモ・デル・トロのダークなイマジネーションが炸裂した傑作映画。少女オフェリアがナナフシから変容した妖精に導かれて辿り着く地下迷宮のダーク・ファンタジーシーンと、スペイン内戦下、駐屯地で繰り広げられるフランコ軍と市民ゲリラの戦いの惨状シーンが、同時進行でパラレルに展開していく脚本の素晴らしさ、セットの細かい作り込み、濃紺&ターコイズブルーを基調とした色彩構成、CGを使用しつつも何処か手作り感をざっくりと残した怪物のデザイン(”マンドラゴラの根”の動きなどは、シュヴァンクマイエルの『オテサーネク』を思い起こさせます。)、時代が変われば猟奇殺人鬼なトンデモ男ビダル大尉が軍靴を丁寧に磨く&髭を剃る&唇を縫う(観ててかなり痛い…。)シーンを執拗に映す”もの”フェチ度満開なカメラアングル、不思議の国のアリスを連想させるオフェリアの服のデザイン(しかし、あっという間に泥ドロに汚れ、使い物にならなくなっちゃうあたり、ただのファンタジーではございません…。)と兎に角、全てが僕好みでした。
今年観た映画の個人的ベストは、順不同で『パンズ・ラビリンス』『善き人のためのソナタ』『リトル・ミス・サンシャイン』の三つで決まりかと思います。
残酷な現実世界から、想像の世界へと少女が逃避する映画と言えば、テリー・ギリアムの『ローズ・イン・タイドランド』が思い浮かびますが、『ローズ・イン・タイドランド』の少女ローズが現実のなかに自己を見出だすことになってしまう結末とは逆に『パンズ・ラビリンス』のオフェリアは永遠にファンタジーの中で自己を見出だすこととなります。重く哀しいラストシーンで子供が観ればトラウマ必死な結末ですが、これはオフェリア自身にしてみれば、これ以上はないハッピーエンド。
現実とファンタジーの狭間で生と死が反転するラストにデル・トロ監督の技量を感じました。素晴らしいです! 

☆子供を食べる化け物ペイルマンの絵巻物風アニメーションシーン。


スペインの画家ゴヤの『わが子を食うサトゥルヌス』↓

を参考にしたと思われる短いシーンでしたが、ゾクゾクしました。
細かいところまでほんと手を抜いているとこがない映画で心底感心!
 
☆『パンズ・ラビリンス」のサイト↓
http://www.panslabyrinth.jp/

☆A.の『ローズ・イン・タイドランド』感想記事↓
http://akirart.blog.bai.ne.jp/?eid=57751
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